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2012-04-27

二周忌

  野呂先生が亡くなられて2年が経った。

 今年は先生を偲ぶ思いとともに、先生の神学を徹底的に学び直そうという思いから、講義で野呂神学をとりあげた。250人の人が集まった。ただし、ほとんどの人は野呂先生を知らないし、キリスト教についてもはじめてという人も多いと思う。

 そういう人たちに、野呂先生の神学を紹介するのは簡単ではない。しかし、自分が分かっているつもりになっていることも、いざ前提知識ゼロの人々に説明するとなると、再度点検してみなければんらない。野呂先生の神学を一から学び直すにはとてもいい機会になりそうである。学生のみなさんもとても熱心に聞いて下さっている。

 授業は3回を終えたところだが、現在はキリスト教入門をかねて、先生が晩年に書かれた遺稿の中から、前回ここに書いたキリスト教の四つの類型についての論文を紹介している。この四つの類型は、先生が長い神学の営みの中で暖めてこられた類型だけに、噛めば噛むほど味がでてくる。学生のみなさんに丁寧に説明しているうちに、そこから学ぶことは実に多い。

 この論文で先生は、各類型のキリスト教を代表的に表現しているような小説や物語のあらすじを紹介することに大部分の頁をついやしておられる。そして、これらの類型の特徴について理論的な説明は最低限にとどえめておられる。したがって、これらの類型がどんな思想を含むのか、互いの類型の関係はどのようなものかなど、読者としては自分で考えなければならないことが無限にある。よい思考訓練になる。

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